シラカバ花粉症と口腔アレルギー症候群
シラカバ花粉症の患者さんの中の約4割の方はある種の果物(多くはリンゴ、桃、イチゴなどのバラ科の果物)や野菜を食べたときに、唇・口内・喉などにイガイガ感や痒み・腫れなどアレルギー症状を引き起こすことがあります。それが口腔アレルギー症候群(Oral Allergy Syndrome:OAS)の症状で、感作アレルゲンが花粉の場合を特に花粉食物関連アレルギー症候群(pollen-food allergy syndrome:PFAS)とも言います。多くは食後しばらくすると自然に軽快しますが、稀にアナフィラキシーと呼ばれる重症なアレルギー症状を起こすこともあります。
原因となるのはシラカバの主要アレルゲンであるBet v1と同じグループに属するタンパク質やプロフィリンなどがこれらの果物や野菜に含まれており、 構造が似ているため交差反応性があるのです。
診断は病歴およびプリックテストによるIgE抗体の証明によって行います。
多くの食品は加熱することで経口摂取が可能になることが多いようですが、特に豆乳やセロリなどは症状が強くなりやすいと言われており注意して下さい。
次に花粉症と注意すべ食物の一覧表を挙げます。