ごあいさつ


医療法人社団 すがぬま耳鼻科クリニック
理事長・院長 菅沼俊哉

私たちのクリニックは2002年に清田区平岡公園東のメディカルビルで開院し今年15年目を迎えました。当初多くの空き地が目立っていたところはあっという間に住宅で埋まり、スーパー、コンビニやドラッグストアも増えて今や眼を見張る変貌ぶりです。住んでいる方達も若い世代が多く、お子さんの患者さんがどんどん増えて大半を占めていたので、ある大人の患者さんには「ここは子供専門の耳鼻科ですか?」と聞かれたこともありました。またこの間、患者さんは清田区や近隣の厚別区、北広島市だけでなく遠くは中央区、白石区、豊平区、江別、恵庭、千歳、長沼などからも来て頂ける様になりました。しかしながら周囲を高速道路や公園、緑地などで分断された場所柄、その認知性や交通の便も決して良いとは言えず駐車スペースも不足がちでした。これらの事を考えると人や車の集まるオープンな場所でより多くの患者さんのお役に立ちたいという思いが募るようになり、この度清田区中心部への移転をすることに決めたのです。


私自身は豊平(今の豊平区水車町)で生まれ、小学校は月寒小に通いました。中学・高校は中央区でしたがバスと市電または地下鉄での通学だったので、動線には常に国道36号線があり非常に身近で見慣れた道路と言えます。今回その道路沿いで新たに開院する事はとても嬉しく地元に戻ってきた様にさえ思え、今後この馴染みのある場所で診療できることを大変楽しみにしています。


今回偶然にも高齢者向けマンションの中で開院することになりましたが、日本は今後超高齢化社会へと加速していきます。私自身の両親も90歳近くなり共にひどい難聴のため補聴器を使用してもコミュニケーションには大変苦労をします。父はそれ以外にも様々な病気を抱えて入退院を繰り返しており、今年初めにも(誤嚥性)肺炎で入院してしまいました。またつい最近には、叔母が食物を喉に詰まらせて亡くなるという不幸に遭遇しました。(この叔母は私が以前NTT東日本札幌病院勤務時代に慢性中耳炎やめまいの治療をしておりました。)この様な加齢に伴う聴覚、平衡覚、摂食・嚥下機能などの障害はQOLの低下をもたらし生命予後にも関わる身近で切実な問題と言えます。今後は耳鼻咽喉科専門医としてこれらの領域にもできる限り積極的・効果的に取り組んで行きたいと考えています。また。近々には補聴器外来も設けて補聴器のフィッティングや耳鳴治療なども行っていく予定です。


もちろん高齢の方達ばかりでなくこれまでの数多くのお子さんや成人の患者さんを診療してきた経験・実績は私自身やクリニックの大きな財産です。今回の移転のことをお知らせすると、近隣の高齢で車の運転をしない方々は「バスが無いのでもう通えない」と言う声も多く耳にして大変心が痛みます。最後まで患者さんの面倒を見ることは医師としての責任であるからです。しかしこれからも新たな患者さん達から多くのことを学び、また常に最新の医療知識の研鑽を怠らずに、一人でも多くの皆様のみみ・はな・のど・めまいなどの不安や悩みに応えられる様、真摯に安心と信頼を築きながら健康維持のお手伝いをしていきたいと思っております。

History

1959 札幌市生まれ

1978 道立札幌南高校卒業

1985 産業医科大学医学部医学科卒業
同)北海道大学医学部耳鼻咽喉科学講座に入局
同)美唄労災病院勤務などを経て1993年同助手

1994 砂川市立病院耳鼻咽喉科医長

1998 NTT東日本札幌病院耳鼻咽喉科医長

2002 すがぬま耳鼻科クリニック開院

資格・所属学会

日本耳鼻咽喉科学会認定専門医

補聴器相談医

日本めまい平衡医学会認定めまい相談医


日本気管食道科学会、日本めまい平衡医学会、耳鼻咽喉科臨床学会など所属

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