みみ・はな・のど 病気解説

片頭痛関連めまい(前庭性片頭痛)

前庭性片頭痛は、「片頭痛」・「緊張性頭痛」(首や肩こりからくる頭痛)とともに代表的な一次性頭痛で、発作性の拍動性頭痛・悪心・嘔吐・光過敏・音過敏等を合併する症候群で、めまいを伴う片頭痛のことを言います。女性は、男性の3~4倍で30歳代、40歳代に多く見られます。

原 因

はっきり分かっていませんが、ストレスなど何らかの原因で耳付近にある三叉神経から神経伝達物質が過剰に分泌され、血管を急激に拡張されることで、神経が過敏になり片頭痛が起きると考えられています。

症 状

大きく前兆のない片頭痛と前兆のある片頭痛(手足のしびれ・しゃべりにくい・ギザギザした光が見えたり目の前がその後真っ暗になる症状等)とその他のタイプに分けられます。比較的新しい病気で、頭痛とほぼ同時に回転性のめまいを訴えることが多く数分から1日以上続く場合もあります。耳鳴り・耳閉感を伴うこともあり、メニエール病と紛らわしいことがあります。

治 療

片頭痛予防薬(塩酸ロメリジン)が有効と言われ、頭痛発作時には、トリプタン製剤を頓用します。


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