めまいを伴う突発性難聴
突発性難聴は、ある日突然片側の耳の聞こえが悪くなる病気で、40歳代から60歳代に多く発症率は３千人に１人と推定されています。３割の方にめまいが起こり、めまいは一時的なもので、繰り返すことはありません。
原 因
明確な原因は不明ですが、ウイルス感染説や内耳の循環障害説と言われています。ストレスや過労を感じている時期に起こったという場合も多くあり、ストレスが引き金になる可能性も考えられています。
症 状
突然の難聴（片側）・耳鳴り・めまい・吐き気、嘔吐等です。
治 療
「安静」と「ステロイドの投与」でステロイドは、内耳の炎症を抑える効果があります。その他症状に合わせてビタミン剤・代謝を高める薬剤等使用します。強い回転性のめまいを伴う場合には入院して点滴治療と安静をお勧めすることもありますが、多くは数日程度でめまいが治まります。
発症後できるだけ早く、できれば１週間遅くても２週間以内の治療が必要です。３分の１は完治し、３分の１は難聴や耳鳴りが残るものの症状は軽くなり、残りの方は、改善が見られない場合があります。
