突発性難聴
ある日突然誘因がなく耳の聞こえが悪くなり耳鳴りがする病気です。
時に激しいめまいをともないます。急に発症することが特徴です。
外傷や細菌感染など他の発症要因が明らかな場合や、徐々に聞こえが悪くなったような難聴は突発性難聴ではありません。
発症して2~3か月で症状が固定してしまうため、早く出来る限りの治療を開始することが重要です。
治療開始が早いほど完全治癒率が高まります。出来れば1週間以内に治療を始めた方が良いです。
原因はまだよくわかっていませんが、循環障害説やウイルス感染説などが考えられています。
治療としてはステロイドによる治療が効果的とされますが、糖尿病や肝炎ウイルスキャリアなどの方には悪化させる可能性があるため慎重な投与が必要です。
星状神経節ブロックや高圧酸素療法を組み合わせることもあります。
ステロイドの全身投与による副作用を避けるため、最近ではステロイド鼓室内注入法も試みられ、効果が認められています。
治療による回復は様々で、全体の3分の1が完全治癒します。
その他、改善しても完全治癒には至らず一部には治療効果がみられない場合もあります。
突発性難聴は、似たような症状のメニエール病や急性低音障害型感音難聴と違い再発することはありません。