耳鼻咽喉科にかかる前に知ってほしいこと

耳鼻咽喉科にかかる前に知ってほしいこと

1.耳鼻咽喉科の守備範囲は基本的に首から上のあらゆる部位です

ただし脳、眼、首の骨、歯は原則的に各専門医または歯科医の領域です。みみ・はな・のどの一般的な病気ばかりでなく私たち耳鼻咽喉科の専門医は頭頸部外科のトレーニングもしていますので、鼻や口の中、のど、頸部の腫瘍なども一通りは見分ける能力を持っています。ちなみに「口腔外科」というのはほぼ歯科医のことです。もちろん当院で行えない治療もありますので、各専門医をご紹介する場合もあります。お気軽にご相談下さい。

2.耳鼻咽喉科では診る患者さんの年齢制限はありません

生後数ヶ月の赤ちゃんでもみみ・はな・のどの診察は充分安全にできます。基本的に赤ちゃんからお年寄りまであらゆる年齢層の患者さんがお見えになりますので、色々な器具を駆使して対応できる準備をしております。ただ乳幼児のお子さんでじっとしていられないお子さんの場合、安全に診察するためには保護者の方のご協力が必要であることを是非ともご理解下さい。基本的に耳鼻咽喉科の診察は電動椅子ですわったまま行いますので、手足が動かないよう身体をしっかりと抑えて抱っこしていただく必要があります。

3.耳鼻咽喉科の診察は耳の中、鼻の中、咽頭・喉頭を見たり頸部を触診することが基本です

耳鼻咽喉科で診察する場所は顔面に近く敏感な場所です。しかし私たちはより正確な診断をするためによく「見る(観る、診る)」のが基本なのです。耳を触るとくすぐったいこともあります。鼻の中を触られるのも少し痛かったり、くすぐったいこともあるでしょう。舌やのどを触られるとオエッとなる反射が出ることもよくわかります。普段からなるべくその様な不快感や痛みを与えないよう気をつけて診察していますので、極端に怖がらなくても大丈夫です。ファイバースコープによる検査では鼻の中に表面麻酔をしてから行いますので顔をしかめすぎないようお願いしています。顔に力が入ると鼻の中が狭くなりかえって通りずらく痛みを感じてしまうことになります。

4.耳鼻咽喉科医の一番得意な病気は風邪(普通感冒)です

私たち耳鼻咽喉科医は耳の中、鼻の中、口の中や喉などの狭くて見ずらい場所を見ることを得意としておりそのための器具を数多く用意しています。普通感冒は通常「急性上気道炎」とも呼ばれ、上気道とはまさに私たちが毎日見ている呼吸器系のうちの鼻から鼻腔、咽頭、喉頭のことを言うのです。風邪をこじらせて副鼻腔炎(蓄膿症)、中耳炎、扁桃炎などになれば耳鼻咽喉科を受診されることでしょうが、まずは内科や小児科を受診して症状が取れないまたは悪化してから耳鼻咽喉科を受診するという方も数多く見えられます。私たちのクリニックではお子さんや成人の方の溶連菌、アデノウイルス、RSウイルス、インフルエンザ、マイコプラズマなどの迅速検査や肺のX線検査もやっておりますので、症状を考えながら上手に耳鼻咽喉科を利用していただければと思います。

5.私たちは患者さんが良くなってくれることが一番の喜びです

「おかげさまですっかり良くなりました。」「ここにかかって良かったです。」と言っていただけるように、一生懸命診させていただきます。一般的に耳鼻咽喉科の診察は非常に短い場合が多いですが、私たちのクリニックにはめまいの患者さんや他院で治らないからと受診される方が多く、少々時間がかかることがあります。なるべくお待たせしないような受付・予約システムにしており、今後も診療を効率化する努力を怠りませんのでどうぞご理解とご協力をお願いします。

お子さんからご高齢の方まで

気になる症状がある場合にはお気軽にご相談ください